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Salesforceのレポートで、年月ごとの総計金額に占める各取引先の割合を表示させたい

 2021.10.19 support_service_team

こんにちは、カスタマーサクセスコンサルタントのSです。

Salesforceのレポートビルダーには便利な機能が多くあります。
今回は「PARENTGROUPVAL」を使用して、レポートに年月ごとの総計金額に占める各取引先の割合を表示させる方法をご紹介します。

PARENTGROUPVAL関数とは

PARENTGROUPVALは、指定した親グループの値または総計を返す関数で、次のように記述されます。

  • 行でグループ化されたサマリーレポートおよび結合レポートの場合
     PARENTGROUPVAL(集計項目, グルーピングレベル)
  • 行と列でグループ化されたマトリックスレポートの場合
     PARENTGROUPVAL(集計項目, 行のグルーピングレベル, 列のグルーピングレベル)

グルーピングレベルには、親グループのAPI参照名、または総計として以下を指定します。

サマリー、結合のグルーピング :GRAND_SUMMARY
マトリックスの行のグルーピング:ROW_GRAND_SUMMARY
マトリックスの列のグルーピング:COLUMN_GRAND_SUMMARY

これだけではイメージがしにくいかと思いますので、親グループの値を返す場合と、総計を返す場合を、取引先名でグループ化したサマリー形式のレポートで見てみたいと思います。

①API名指定  :PARENTGROUPVAL(AMOUNT:SUM, ACCOUNT_NAME
②総計を指定:PARENTGROUPVAL(AMOUNT:SUM, GRAND_SUMMARY
説明用0908このように、指定したグルーピングレベルによって返ってくる値が異なることがお分かりいただけたでしょうか。

詳細については、以下のSalesforceヘルプを参照ください。


PARENTGROUPVALを使用したレポートの作成

それでは、PARENTGROUPVALを使用して、年月ごとの総計金額に占める各取引先の割合を表示させるレポートを作成していきましょう。

  1. 新規レポート作成ボタンをクリックし、レポートタイプ「商談」を選択します。
  2. 画面左のアウトラインタブの列に [取引先名] [金額] [完了予定日] を残し、他は削除します。
  3. [取引先名] で行を、[完了予定日] で列をグループ化します。
  4. [金額] をクリックし、「合計」にチェックをいれます。合計で集計

  5. レポート下部の [行数] [詳細行] をOFFにし、非表示にします。キャプチャ6

  6. 完了予定日の▼をクリックし、[集計期間単位]で[年月]を選択します。完了予定日の単位変更

  7. 「列」横の▼をクリックし、[集計項目を追加] を選択します。集計項目を追加

  8. [集計レベルの数式列を編集] 画面が開いたら、
    [列の名前] を入力し、[数式出力種別] は「パーセント」、[小数点] は「2」を選択します。
  9. [全般] タブをクリックし、左の [項目] から「# 金額」「完了予定日」を、[関数] から「PARENTGROUPVAL」を挿入して数式を入力します。数式入力

    数式は以下となります。

    AMOUNT:SUM/PARENTGROUPVAL(AMOUNT:SUM, ROW_GRAND_SUMMARY,CLOSE_DATE)

    PARENTGROUPVAL関数の引数は次の通りとなっています。

    第1引数…集計項目(AMOUNT:SUM)
    第2引数…行のグルーピングレベル(ROW_GRAND_SUMMARY)
    第3引数…列のグルーピングレベル(CLOSE_DATE)

    ※ [項目] タブの一番下にグルーピング項目があるので、こちらを使用してグルーピングレベルを指定することができます。「ROW_GRAND_SUMMARY」は [項目] の中にないので、手入力となります。0910

  10. [表示] タブをクリックし、「特定のグループ」を選択して、[行グループ] に「取引先名」、[列グループ] に「完了予定日」を指定します。表示

  11. [全般] タブに戻り、[検証] をクリックします。
    [検証] から「有効」になったことを確認したら、[適用] をクリックします。検証
  12. [保存&実行] をクリックし、レポート保存します。

完成したレポートがこちらになります。完成

これで年月ごとの総計金額に占める各取引先の割合を表示することができました。

最後に

レポートの機能をもっと使いこなしたいという方は、サークレイスブログの以下の記事もぜひ参考にしてみてください。

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