Salesforce 入力規則の活用~Lightning版~
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こんにちは、新人アドミニストレータのHizumeです。今回は、入力規則の活用例についてご紹介いたします。
Salesforceの入力規則では、エラーを出したい条件を設定して誤ったデータの保存を阻止することができます。エラーを出したい条件は数式で定義し、複数の条件(数式)を組み合わせることで、より高度なロジックを作成することが可能です。
たとえば、ある項目に入力された値をもとに他の複数の項目に対して選択肢や必須入力を制御したい場合、項目の設定だけではカバーしきれません。そこで入力規則の出番です! 入力規則の概要や作成方法については、過去の記事<セールスフォースの基本機能 入力規則>で取り上げていますので、今回は選択リストやチェックボックスを使用する数式にフォーカスしてお伝えしたいと思います。
Classic、Lightning Experience のどちらでも作成できますが、この記事はLightning Experienceを使用して作成しています。Lightning Experienceの詳細は<Salesforceの基礎知識”Lightning Experience”>でご紹介しています。
■今回のシナリオ
- 取引先の業種(選択リスト)で「Education(教育)」が選択された場合、「業種詳細」(選択リスト)を必須入力にします。
- さらに、業種が「Education」で「未開設」というチェックボックスが「オン」の場合は、「開設予定日」を必須入力にします。
<取引先項目の入力イメージ>
選択リストを利用した入力規則を作成する
参考:入力規則の作成
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<シナリオ図>
選択リストと複数選択リストの入力規則で使用できる関数には制限があります。使用できる関数の詳細は、Salesforceのヘルプ「選択リストおよび複数選択リスト数式項目の使用のヒント」でご確認いただけます。
サンプルで使用している関数は次の2つです。
- ISPICKVAL関数:選択リスト値が特定の値と合致しているかを評価する際に使用
- ISBLANK関数:複数選択リストの項目に値が入力されているかを確認する際に使用(※複数選択リスト以外の項目でも使用可能)
<選択リストの入力規則イメージ>
<選択リストを利用した数式の構成>
チェックボックスを利用した入力規則を作成する
<シナリオ図>
チェックボックスは「オン」「オフ」という2つの値があり、オンは「True」、オフは「False」という考え方をします。
"チェックボックス「オン」" をあらわす数式は、API参照名を表記するだけです。「True」の表記は不要ですが、"API参照名=True"という表記でも間違いではありません。
"チェックボックスが「オフ」"の場合は、"API参照名 = False"、もしくはNOT関数を使用して"NOT(API参照名)"と表記することができます。
<チェックボックスの入力規則イメージ>
<チェックボックスを利用した数式の構成>
数式の組み合わせ
<シナリオ図>
今回のシナリオでは、冒頭に記載しているように、取引先の業種が「Education」の場合に派生した2つのルールが必要です。そこで、上記で作成した数式の間に「||または」という演算子を入れることで、2つの条件のいずれかに一致するレコードはエラーになるという数式が完成します。
<複数の条件=数式を組み合わせたサンプル>
<入力画面のエラー表示>
本番環境で入力規則を有効化する前には、ヘルプ&トレーニング「入力規則の考慮事項」や「入力規則の記述のヒント」をもとに必ず事前テストを行うことをオススメします。考慮不足によるデータの修正が発生することを防ぐためにも、多くのパターンで検証することが重要です。
最後に
サークレイスでは、Salesforceの設定の代行業務やシステム管理者業務を行うアドミニストレーター派遣事業を行っております。まずはご相談だけでもお気軽にお問い合わせください。
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