商談成立時、Salesforceの「完了予定日」を予定日のままにしておきたい
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こんにちは。Salesforce運用支援サービスのサポート担当 K です。
Salesforceの商談オブジェクトは一種特殊な性質をもっているのですが、その一つとして、商談の状況によって自動的に値が更新される、という機能があります。
今回は、商談成立時に自動的に更新される「完了予定日」の動作と、これを自動更新させない方法についてご紹介します。
商談成立時には「完了予定日」が未来日から今日の日付に変更される
商談の完了予定日に未来日が入力されている状態で、予定より早く商談が受注完了できたので、商談のフェーズを「成立」に変更すると、完了予定日が今日の日付へと自動的に変更されます。
これは、Salesforceのデフォルトの動作です。
項目の日本語表記名として、ちょっと違和感がありますが、
- 「完了」以前は予定日が入力されている
- 「完了」と登録したときには実績日(今日の日付)へと置き変わる
こんな動作をするのです。
※商談完了予定日の変更について、詳細はこちら(help.salesforce.com:商談のフェーズ完了時の商談完了予定日の変更について)をご参照ください。
解決方法
〈解決キーワード〉
● プロセスビルダー
● PRIORVALUE 関数
今日の日付ではなく、未来日をそのまま保存したい場合は、プロセスビルダー か ワークフロールールを作成し、自動的に保存された「今日の日付」の前の値が保存されるようにします。「PRIORVALUE」関数を使って、「項目の前の値」を返す数式を組み入れます。
今回は、プロセスビルダーを使って「商談の完了予定日項目を、今日の日付ではなく未来日のままにする」設定例をご紹介します。
まずは起動条件を設定します。
- 条件:商談が成立に変更されたとき
- アクションの実行条件:数式の評価が true になる
- 数式の構築:ISCHANGED( [Opportunity].IsWon ) && [Opportunity].IsWon
続いて、条件に合致したときのアクションを設定します。
- ルール適用時のアクション:レコードを更新
- レコード:プロセスを開始した Opportunity レコード
- レコードの更新条件:レコードを更新する条件がない
- 更新するレコードの新しい項目値を設定
・項目:完了予定日
・種別:数式
・値:PRIORVALUE( [Opportunity].CloseDate )
ちなみに、既に完了している商談について、後日、商談レコードを新規作成して「完了予定日」を入力 → 保存する場合は、今日の日付ではなく入力した通りの日付で保存されます。
最後に
「設定で長時間悩んでしまう」「効果的に利用できているのかわからない」「運用を任せられる人がいない」など、Salesforceをうまく活用できていないと感じることはありませんか?
サークレイス社のSalesforce運用保守サービスは、日々のSalesforce運用を力強くサポート。
Salesforce認定アドミニストレーターが、ちょっとしたお問い合わせ対応から運用を丸ごと任せたいというご要望まで、幅広くお応えいたします。
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