こんにちは。Salesforce運用支援サービス「Customer Service for Salesforce –Remote Service–(旧AGORA)」のサポート担当 Inoです。
日々、たくさんのお客様からいただくお問い合わせの中で、「これは他のお客様にも役に立つはず!」というSalesforceのワザやトラブル解決法をご紹介させていただきます。
今回は「成立した商談のフェーズをロックする方法」についてです。
成立した商談をロック(レコードロック)するには?
とあるお客様環境の事例で、運用の現場で「商談のフェーズをうっかり『成立』にしてしまう事があるので、上長しか『成立』にできないように制御する」という設定を行いました。
一方で、これだけでは 現場の担当者が『成立』フェーズを『成立』未満 のフェーズに戻すことができてしまうために、誤ってフェーズを変更してしまい、再度上長に依頼して『成立』に戻してもらう運用が必要となってしまいました。
煩雑な運用に困った上長からは、「フェーズを『成立』にしたら商談をロック(レコードロック)して他のフェーズに変更できないようにして欲しい」と再設定の要望が上がりました。
こんな時、Salesforceなら、簡単に上長の要望を実現できます!
↑ 実際は商談が『成立』しているのに、誤操作で「商談中」に戻ってしまっては、大変 !!!
解決内容
● 入力規則
● 商談のクローズ
商談のフェーズを「成立」または「不成立」にすると、クローズ扱いとなります。(「商談クローズ」を示す “完了フラグ” が自動的に立つイメージです。)
それを利用して、入力規則を作っていきます。
①「設定」-「オブジェクトマネージャ」-「商談」-「項目とリレーション」から、「フェーズ」をクリックします。
②「入力規則」セクションの「新規」ボタンをクリックします。
③入力規則を作成していきます。
「エラー条件数式」に、以下の数式を記述します。
PRIORVALUE( IsClosed )
※「IsClosed」という項目は、商談が完了したかどうかを示す項目で商談が完了すると自動的にtrueの値が設定されます。元々Salesforceの中に備わっている項目です。
※「PRIORVALUE」とは、「変更前の値が○○○だったら」という関数で、この場合の数式は「変更前の値が “完了” だったら」という意味になります。
続いて、エラーメッセージなど必要項目への入力を行い、『保存』をクリックします。(保存するとき、「有効」にチェックを入れるのを忘れないでください!)
④では、実際に成立している商談のフェーズを変更して、テストしてみましょう。
先ほど設定した「エラーメッセージ」が表示され、ステータスを変更することができません。
テスト成功です!
このように、入力規則を1つ設定するだけで、成立した商談のフェーズをロックすることができました。
最後に
「設定で長時間悩んでしまう」「効果的に利用できているのかわからない」「運用を任せられる人がいない」など、Salesforceをうまく活用できていないと感じることはありませんか?
サークレイスの運用保守サービスは、日々のSalesforce運用を力強くサポート。
Salesforce認定アドミニストレーターが、ちょっとしたお問い合わせ対応から運用を丸ごと任せたいというご要望まで、幅広くお応えいたします。詳しくは以下の特設ページをご覧ください。
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