【現地レポート:Day3】Dreamforce 2025クライマックスへ!
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はじめに
いよいよ最終日、Day3がスタート!
本日も朝から会場は熱気に包まれています。基調講演、注目セッション、そして出展ブースまで、どこを見ても人・人・人。
3日間で用意されたセッションはなんと約1,500。予約制のセッションに加え、各ブースでのライブデモや解説もあり、実際にはその何倍もの学びと出会いが広がっています。
現地レポーターKが、最終日ならではの熱気と学びをお届けします。
3日間通った会場までの道の様子
朝からまさかの渋滞に巻き込まれながらも、街はすでに最終日の熱気に包まれていました。それでも、遠くに見えるサンフランシスコの街が朝日に輝いています。
セッション開始まであと少し――この街全体が、最終日の熱気に向かって息づいているのが伝わってきます!
IT Keynote(Moscone West, L3, Room 3001) 09:00–09:50
Data360(旧Data Cloud)
AIを活用するうえで、ガバナンス・セキュリティ・信頼が最も重要な要素であることが改めて強調されました。
Agentforce 5
Backup、Recovery、Archive機能が新たに追加され、最新かつ正確なデータを安全に活用できるようになりました。
Agentforce Observability/Agentforce Digital Wallet
AIの利用状況を可視化し、利用料を自動で管理できる仕組みが提供されます。
Agent Fabric
注目の新機能。MuleSoft上で複数のAgent間の関連性や起動順序を一元管理できるようになります。
Security Center:Ownの買収により、Security Insights がSecurity Centerに統合。
Marketing Keynote(Moscone South, LL, Hall B) 10:00–10:50
Agentの活用は、これまでの“一方的に送るだけのメルマガ”から進化し、顧客一人ひとりに合わせてパーソナライズされたメールを返信できる、新たな顧客接点へと変化していく。
さらに、サービスサイトにアクセスした際には、検索内容や閲覧履歴に応じて画面表示を動的に変化させることも可能になります。
Education Roadmap (Moscone S., LL, Content Pavilion, Sta.5) 11:00–11:45
学生向けの就労支援機能が新たに追加されました。
AI機能の拡張内容は他領域と大きな差はなく、チャットベースで独自のコンテンツを作成したり、学生向けサイト上にチャットボットを設置したりすることが可能です。
一方で、アメリカの就労支援スタイルがそのまま日本の学生にフィットするかは未知数。
今後、国内でどのようにローカライズされていくのかに注目です。
Slack and Salesforce DevOps(Moscone West, L3, Codey Theater)12:00–12:20
AgentforceのSecurity Centerに待望の新機能、Security Agentが登場。
異常検知を自動化し、エラー通知から対応策の提案、修正支援までを一気通貫で行えるようになりました。
さらに、Slack上でそのまま調査・対応が可能に。
DevOpsにおけるエラー対応が、ついにSlack内で完結できるようになります。
Security Keynote 13:30–14:20
Security Keynoteでは、トラストとセキュリティがSalesforceのあらゆる製品・基盤設計に組み込まれていることが改めて強調されました。
講演では、「すべてのセキュリティ攻撃の起点は個人情報の流出にある」との指摘があり、特に複数システムで同一のユーザーIDやパスワードを使い回すリスクが取り上げられています。また、リスクマネジメントの観点では、発生頻度が低くても管理対象とすることの重要性、そしてインシデント発生時には“検知と対応のスピード”が鍵となることが示されました。
検知にはAIによる自動管理を活用でき、セキュリティ管理機能はベータ版として提供予定とのこと。AIクレジットを消費せずに利用できる点も注目を集めています。Salesforceは、進化し続ける脅威と向き合いながら基盤の堅牢化を進めており、同時に企業自身と構築パートナー双方によるセキュリティ対策の強化が求められると締めくくられました。
会場の様子(Booth/Stand)
スタンプラリー&イベント限定のTrailheadに取り組んで、パーカー・ぬいぐるみ・靴下をゲットしました!
朝ごはん事情
会場ではランチの配布に加え、自由に立ち寄れるフードコートも登設けられています!
会場は終始にぎやかな雰囲気で、参加者の笑顔と活気であふれています。
Day3の総括
最終日のテーマは明確でした。これまでの「AIで業務をどう変えるか」から一歩進み、今度は「AIを安全に、信頼のもとでどう運用していくか」。
AIはネットワーク上のさまざまなデータにアクセスしようとする特性があるため、データガバナンスが効きにくいという課題があります。その課題に対し、SalesforceではAgentforce、DevOps、Data Cloud(Data360)、Muleなどを通じて、より安全で一貫したデータ管理がしやすい仕組みへと進化しています。ただし、その前提として、そもそも外部にデータが漏れないような社内の仕組み・システム構成であることが欠かせません。セキュリティにおいては、基本的なことを確実に実践することの重要性を改めて実感しました。
余談:サンフランシスコの風景
フェリービルディング
彫刻家Marco Chchrane氏の作品
『R-Evolution』
高さ約13.7メートルと大迫力!
フェリービルディングから眺めるベイブリッジは絶景です。
編集後記
Day3では「AIをどう守るか」「どう信頼を担保するか」という視点で、ガバナンスやセキュリティの重要性が改めて強調されました。
セッションを通じ、AIが実務に根づき、企業の基盤そのものを支える時代が到来したと実感。
AIを使いこなすフェーズから、AIと共に信頼を築くフェーズへ。
次の一年に向け、Salesforceの進化がさらに楽しみです。
現地の熱気とともに、この3日間の学びを持ち帰りたいと思います。
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