【現地レポート:Day2】Dreamforce 2025 “AIと働く世界”を現実に。Salesforceが示す次の10年
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はじめに
本記事では、昨日に続き、Day2の基調講演や注目セッション、そして会場の熱気を、現地レポーターKがリアルにお届けします。
そして早速、セールスフォースさんに確認した最新情報がこちら――
なんと参加者は5万人! 日本からの参加者も1,000人!! サンフランシスコの街全体が熱気に包まれています!!
会場の様子①(Moscone Center)
会場に到着しました。
いよいよ最初のセッションが始まります!
胸が高鳴るようなワクワク感に包まれています。
Learn to Build Secure UIs with GenAI(Moscone West, L3, Room 3022) 08:15–09:00
なんと、「Experience」などの画面開発においても、ついに自然言語だけで開発からデプロイまで完結できるAIが登場!
まさに“指示するだけ”でプロダクトが形になる時代が現実に。
しかも、人間の役割はもはや“作業者”ではなく“マネージャー”。
AIが動き、人が指揮をとる——そんな新しい開発スタイルを実現する環境、「AgentWise IDE」 がすでに発表され、会場には驚きと興奮の声が広がりました。
Agentforce Keynote(Moscone South, LL, Hall B)10:00–10:50
こちらも、Agent機能がさらに進化し、より使いやすく、構築へ直結する形に。
驚くべきはその開発体験。まるで会話をしているだけで、設計から構築までが完了してしまうのです。
「こんなデータを管理したい」と話しかければ、AIが即座にオブジェクト設計を提案し、問題がなければ自動で構築まで実行。
「こんな画面が欲しい」と伝えれば、Experience Cloudのページを瞬時に生成してくれる。
まさに“話すだけで開発が進む”世界が実現されつつあります。
これにより、ジュニアメンバーの主な作業領域はAIに置き換えられ、人に求められるスキルは“設計・レビューができるリーダークラス”へとシフトしていくことに。
「では、これからのジュニアはどこでスキルを磨くのか?」――会場では、そんな問いを抱いた人も多かったはずです。
一方で、Salesforceが描く未来は明快です。
AIを我々も顧客も、全社員・全部門で共通の基盤として使う時代へ。
かつてSalesforceが「共通データ基盤」を提供したように、今度は“AIを共通インフラ”とし、誰もが使いこなし、カスタマイズできる世界を目指しています。
これからの開発は、キーボードではなく会話で進む。
AIとの対話が、次のイノベーションを生み出す――そんな時代がもう、目の前まで来ています。
Admin向け
一般ユーザー:基本的にSlack
オフィスツアー 11:30–12:45
サンフランシスコで最も高いといわれるセールスフォースタワー!
あいにくの曇り空ですが、61階からの眺めはまさに絶景。
雲の合間から広がる街並みに、思わず息をのむ美しさです!!
会場の様子②(Booth/Stand)
ポップなモニュメントい思わずパシャリ😊📸
昨日もお見かけしたアトラクション🏀
SNS映えなフォトスポット
Astroくんを発見!
Dreamforceのイベントグッズショップ!
昨日目星をつけていたのですが、本日には既に売り切れているものがいくつかありました( ; ; )
会場の様子③(Exhibitions)
本日はセッションの合間に、展示ブースをぐるっと見て回っていました!
Sales Keynote 14:00–14:50
入場列の整理が追いつかず、15分ほど遅れての参加となりました。
なお、ライセンス種別が明らかになったのはニュースかもしれません。
Day2の総括
昨日に引き続き、新規の大々的な発表はありませんでしたが、順調な機能拡張や業務改善のアップデートが中心となっていました。
今後は、AIとのやりとりの主軸がSlackのようなチャットツールへと移行していくようです。
たとえば一般ユーザーがSlack上でAIに、「今日、○○さんと商談があって、来月12日に受注に向けて予算をとってもらうことになった。PMのAさんにこの内容を連絡したい。さらに、お客さんに状況確認のリマインドもしたい」 と話しかけるだけで、Salesforce Agentが自動で商談を更新し、活動を登録。AさんにはChatter・メール・Slackなどで連絡を行い、ToDoのリマインドまで登録してくれる。
つまり、Salesforceの画面をほとんど開かずに業務が完結する時代がすぐそこまで来ています。最近ではAIが直接予約まで行うサービスも登場しており、今後は情報の入り口そのものがAIになると考えられます。 その結果、従来のような画面デザインよりも、AIにどう理解されるかが重要になっていくかもしれません。
Webの世界で「SEO対策をしないとユーザーに届かない」のと同じように、AIに認識されないサービスは、存在していてもユーザーに届かない時代になる可能性があります。
そしてこれは社内システムにも同様の影響を与えるでしょう。
Slackなどのチャットツール内のAIが理解できない機能は、ユーザーにとって“ないのと同じ”になってしまう。
そのため、AI導入にあたっては、社内システム全体の見直しが求められるタイミングが来るかもしれない――そう強く感じました。
編集後記
Day2は、「AIが実務を動かす時代」を実感する一日でした。
AgentforceやAgentWise IDEの登場により、開発は「作業」から「会話」へと進化。
さらにSlackとの連携強化で、Salesforceの画面を開かずに業務が完結する未来が見えてきました。
AIをどう使うかではなく、AIを前提に業務を設計する時代が始まっています。
明日のDay3では、いよいよその「AIをどう守り、どう信頼を担保するか」という視点にフォーカスが移ります。
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