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【CFOインタビュー】上場は、ゴールではなく通過点。「Create Happiness」を実現するために、私たちが目指す理想とは

 2022.07.14 K Makita

2022年4月12日、サークレイス株式会社は東証グロース市場に上場しました。2012年の創業時から10年目というタイミングで、次の成長に向けてさらに挑戦していく組織へと生まれ変わります。

今回は、上場までの道のりや上場後の展望などを、CFOの工藤 正通さんのインタビューを通じてご紹介します。2019年から参画したサークレイスの企業としての印象や、工藤さんご自身のビジョンなどもお聞きしました。



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工藤 正通
2019年1月入社
CFO 取締役

大手コンサルティング会社において多数の経営改革支援を実施、投資銀行でのM&Aアドバイザリーや資産運用会社における株式運用を通じて投資実務を10年経験したのち、株式会社オプトホールディングなど事業会社にてCFOを歴任。2019年1月からサークレイス(旧・パソナテキーラ)に参画。海外MBA修了。

働く環境が“健全”に整っているのが印象的だった

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工藤さんは多様なキャリアを経て、2019年に当社のCFOに就きました。最初、サークレイスはどんな会社だという印象を受けましたか?

とても健全な環境で社員が働いている会社というのが、サークレイス(入社当時の社名はパソナテキーラ)に抱いた第一印象です。

とても真面目で一生懸命働く社員が多いにも関わらず、残業は全体的に少なく効率が良い。さらには、お客様からの評価が高く、売上も上がっていたので、ヘルシーに成長している組織だと感じました。

私はいろいろな仕事を経験しましたが、コンサルタントとして入った会社では恒常的に忙しく、夜遅くまで働くのが当たり前の環境でした。その点、サークレイスはSalesforceという最先端のコンサルティング領域で事業を展開しながら、働く環境が整っていたのはとても印象的でした。

しかも、コンサルティングファームは提案などの上流工程しか手がけない会社も多い中で、サークレイスはお客様の成功(カスタマーサクセス)を実現するために、上流から運用サポートまで一貫して担えるユニークなポジションにいることが強みであり、特徴だと感じました。

工藤さんは入社以前からサークレイスのことは意識していたのでしょうか?

結論から言いますと、全く知りませんでした。様々な仕事を経験したと述べましたが、株式会社オプトホールディング(現・株式会社デジタルホールディングス)などの事業会社でCFOを担っていた経験があり、CFOを探していた当社をコンサルティング時代の上司から紹介いただいた流れです。その当時、サークレイスはパソナテキーラという名称でしたので、最初聞いたときは人材系の会社かなと思いました。

その後、会社のWebサイトを見て、Salesforceなどを軸にしたコンサルティングやカスタマーサクセスの分野で事業を展開している会社だと知り、組織の規模感的にもとても面白そうだと感じたことからCFOとして参画することになりました。

私は大規模な組織も上場会社も経験しましたが、新卒で入った等松・トウシュロスコンサルティングは200人規模の会社でサークレイスと同じくらいの大きさでした。その会社がその後2社に分かれましたが、今やデロイト トーマツ コンサルティングとアビームコンサルティングという大手コンサルティング会社に成長しました。サークレイスも、200人規模で、上場を目指しているとのことで、私の今までの経験がこの会社のチャレンジに活かせるのではと思ったのです。

企業の成長・課題解決に欠かせないIT・DXで重要な役割を担う

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上場に向けて、どんなことから手がけたのでしょうか?

まずは上場できる体制を整えることです。2019年1月に入社した当時は証券会社や監査法人も確定していない状況でした。しかし、パソナグループの子会社としてしっかりと決算を行っていたため、ある程度の準備が整った状況でした。土台がしっかりしていたので、その上に足りない規程を整備したり、内部監査室を作ったりと、積み木を1つひとつ積み重ねていくように進めていきました。

ただ、全てがスムーズにいったわけではありません。2020年、新型コロナウイルス感染症の影響で、まずは従業員の安全を守ることを最優先にリモートワーク環境に切り替え、その背景からお断りするプロジェクトも出てきたり、採用を抑制したりと、当初の計画通りにいかない部分は多々ありました。2020年は業績も想定通り推移せず、特に事業サイドのメンバーはとても苦労した期間だったと思います。

そこから上場に向けて、どのように進んでいったのでしょうか。

2020年後半くらいから業績が回復し、既存事業では利益率が上がっていきました。背景として、日本においてデジタル化が遅れている中で、ITで解決していく課題がたくさんあり、私たちは、まさにその分野で貢献できる会社だったからです。さらに当社は、提案力と実行力があるので、お客様の課題解決において重要な役割を担うことができ、結果的にコロナ禍中でも事業を伸ばすことができました。

また、働き方の面でも、以前からリモートワークの環境を整えていたのが、この期間にかなり進み、オフィスなどの固定費を縮小しても事業は成長する良い循環ができていきました。

その過程を経て、2022年4月12日に念願の上場が叶いました。CFOとして工藤さんはどのような気持ちでしょうか?

上場は、私の力というよりも社員の皆さんや主幹事証券はじめ支援いただいた方々の力があってこそだと思っています。管理部門の皆さんは上場に向けた体制整備や規程通りの運用の実施など上場準備に直接関わっていただきました。また、計画通りに売上や利益を出せなければ上場することは難しくなりますが、これを成し遂げたのは事業部門の皆さんの努力の賜物です。

私自身としては、もちろん上場できたことを大変うれしく思いますが、上場はゴールではなく、会社が更に成長するための手段だと考えています。私たちが目指している市場はまだまだ大きいので、次の成長に向けて挑戦していけるように、更に強固な組織の土台を作っていきたいと考えています。

小さくても社会にインパクトを与えていく企業へ

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上場は通過点という言葉もありましたが、今後サークレイスはどんな組織になっていくのが理想でしょうか?

私たちが目指しているのは、企業のステートメントでもある「Create Happiness」を実現することです。幸せは1つの形ではないので人によって捉え方は違うと思いますが、社会の一員として、直接的・間接的に関わっている人たちをまずは幸せにできるようにしたい。テクノロジーを正しく活用し、日本の少子高齢化や格差社会など、いろいろな社会問題を解決する、その一助になるような会社になれれば非常に価値があるのではないかと思っています。

そのためには、ビジョンの実現に向けて共に挑戦できる仲間を増やすことも必要です。むやみやたらに増員するのではなく、想いを共有でき、新しい価値を見出し作っていけるような人たちが入ってきてくれると、良い方向に進めるのではないかと思っています。

小さくても社会にインパクトを与えていくというのは、私たちのような規模の企業だからこそできる可能性があります。

ビジョンに向けて成長していく上で、企業としてこれからも変わらないものは何だと思いますか?

フラットな雰囲気がある組織カルチャーは変わらないものでありたいですね。大きな会社だと、上司、部長、本部長、社長と役職が上がるほど、社員が直接対話することが難しくなっていきます。今のサークレイスは、社長含め上下関係を気にせずに話せるような環境にあるので、このオープンな雰囲気は会社が大きくなっても大事したいと思います。

最後に、一言お願いします。

今までは上場という目の前の目標を目指して活動してきました。これからはもっと先を見て、組織のためにいいと思ったことは私の方から積極的に提案していきたいと思います。

全ては、「Create Happiness」を実現するために。

 

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