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商談画面にレポートへ飛べる動的なリンクが欲しい!

 2020.02.27 customer_success

こんにちは。Salesforce運用支援サービスのサポート担当 Inoです。

日々 お客様から頂くお問い合わせで、「商談の画面上に、その取引先だけの商談一覧を表示するリンクを張りたいんだよね。」「Lightning Experienceに切り替えたらカスタムボタンが効かなくなってしまったんです !!」というご質問を 時々頂きます。

今回は「Lightning Experience環境で、商談からレポートへ飛べるリンク(カスタムリンク)」の設定方法についてご紹介します。

商談から商談一覧レポートへ飛ぶリンクが欲しい!

ある企業との商談画面を開いている時、その取引先企業の過去未来の商談を一覧化した表(レポート)を見たい、ということがしばしばあります。

現在は「すべての取引先とのすべての商談」を集計した『関連商談レポート』を用意してあるので、そのレポートを開いて、都度、取引先企業(取引先ID)を抽出条件に追加→絞り込み→レポートを更新し直して特定の取引先の商談だけを表示する、という使い方をしています。(でも、毎回面倒です・・・。)

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商談の画面からその取引先の分だけ自動的に絞り込みした『関連商談レポート』って見られない? 業務を効率化したいので、この手動抽出の作業を自動化できない?

もちろん、できます!

解決内容

解決キーワード-1
カスタムリンク
パラメータ渡し

商談の画面上から、「カスタムリンク」機能を使って、レポートを呼び出すことができます。
そのレポートを呼び出す時に『パラメータ渡し』を使って、抽出条件を指定します。
では、実装してみましょう。

前提・事前作業

前述のような商談レポートを作成しておきます。
このレポートでは、必ず、抽出条件「取引先ID が xxxxxxxxxxxxxxxxxxと一致する」を含めておいてください。xxxxx....の部分は 空白値でOKです。

この条件設定が無いと、この後の設定が ぜんぜん効きません。(−_−;)

では、商談などのタブからレポートなどへ飛ぶリンク、「カスタムリンク」の作成を開始します。

①『設定』-『オブジェクトマネージャ』-『商談』の画面にアクセスします。

『ボタン、リンクおよびアクション』をクリックし、ここから新規の「カスタムリンク」を作成します。

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②右上に出てきた『新規ボタンまたはリンク』をクリックして、新しいカスタムリンクを設定します。

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③下の画面のようにURLを設定します。

一番下の「https」 で始まるURL部分の取得方法、記述方法は④で説明します。

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④カスタムリンクなどでレポートを呼び出すとき、SalesforceではレポートのURLで呼び出します。

今回は取引先企業(取引先ID)で絞り込んだレポートを呼び出したいので、絞り込みの条件となる値(パラメータ)をURLに含めて(パラメータを渡して)レポートを呼び出します。これを、パラメータ渡しといいます。

まず、「関連商談レポート」を画面表示して、赤枠内のURLをすべてコピーします。

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⑤コピーしたURLをカスタムリンク編集画面に貼り付けて、URLを編集します。

URLの末尾の queryScope=userFolders を削除して、
末尾に fv0={! Opportunity.AccountId } を追加し、
『保存』します。(fv0(エフヴイゼロ) .... は決め打ちです。)

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※上記URLはサンプルです。環境によって違います。以下を参考にしてください。

Lightning Experienceに切り替えたらボタンが効かなくなった!」という場合には、以下のようにURLの記述を修正します。(pv、fv の次は ゼロ です。)

◆Salesforce ClassicでのURL記述方法

https://ap8.salesforce.com/00O0o00000Coxl9(レポート本体のURL)
↓ レポートパラメータ引き渡し
https://ap8.salesforce.com/00O0o00000Coxl9?pv0={!Opportunity.AccountId}

◆Lightning ExperienceでのURL記述方法

https://ap8.lightning.force.com/lightning/r/Report/00O0o00000Coxl9EAB/view?queryScope=userFolders(レポート本体のURL)
↓ レポートパラメータ引き渡し
https://ap8.lightning.force.com/lightning/r/Report/00O0o00000Coxl9EAB/view?fv0={!Opportunity.AccountId}

で、ここまできたらもう一息です! あとは画面に表示させるだけです。

⑥商談画面に、作成したカスタムリンクを表示します。

商談の設定画面で、『ページレイアウト』を選びます。

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⑦ページレイアウトの一覧から、カスタムリンクを表示したいレイアウトを選びます。

図の①の『カスタムリンク』を選ぶと作成した「レポートへのリンク」が表示されるので、図のように『カスタムリンク』部分にドラッグします。

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*「カスタムリンク」と書かれたセクション以外にはレイアウトできません。
表示位置を変えたい場合は、セクションごと移動します。

⑧『カスタムリンク』部分に「レポートへのリンク」が表示されたことを確認し、『保存』します。

これで、設定は完成!

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⑨商談の画面で動作を確認をします。

「レポートへのリンク」をクリックすると、レポートにその取引先企業の分だけの商談データが絞り込まれています。

別の取引先企業でも同様に絞り込みができているか、いくつかの商談画面で確認(テスト)して、作業完了です!

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最後に

「設定で長時間悩んでしまう」「効果的に利用できているのかわからない」「運用を任せられる人がいない」など、Salesforceをうまく活用できていないと感じることはありませんか?

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