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仕事と育児の両立の「鍵」は、職場の空気感。フルタイムではたらくワーキングマザー座談会

 2022.08.05 Saito

サークレイスはIT企業にはめずらしく、従業員の女性比率が約60%と女性が多く活躍中です。
また、男性社員も含めて育児休業を取得するメンバーも年々増加しています。

今回は、ほぼ同時期にサークレイスで育児休業から仕事復帰を経験している4名に産前産後や育休中、仕事へ復帰した際のエピソードをうかがいました。
ワーキングマザーになってからの気づき、サークレイスで働く環境やカルチャーもご紹介します。


ワーママ座談会画像オンラインランチ中に撮影。和気あいあいと育児トークで盛り上がってます。

左から右の順に
Wakana 
2014年10月入社 Consulting Service事業部
2歳の男の子の母。前職でSalesforceコンサルタントを経験し、サークレイスに入社。入社後は関連会社の開発プロジェクトのプロジェクトマネージャーやビジネスアーキテクトを担当。育児休暇から復職後もさまざまな開発プロジェクトに携わり、主にプロジェクトマネージャーやSalesforceの標準機能開発を担っている。

Yako
2016年6月入社 人事部 Employee Success Support Manager
2歳の女の子の母。人材派遣会社のコーディネーターや、情報システム部門でヘルプデスクを経験。専業主婦期間を経て、サークレイスにカスタマーサクセスコンサルタントとして入社。2017年1月採用部門の立ち上げにともない異動。復職後はEmployee Suucess Supportチームに異動して現職。

Harusan
2018年7月入社 Sales&Marketing部
2歳の男の子の母。営業事務などを経験し、サークレイスに入社。営業アシスタントながらSalesforce Administrator資格を所有。営業アシスタントとして契約管理の他、データ分析などを担当している。

Kazu
2016年7月入社 DX&CIT本部
2歳の男の子の母。前職でのSalesforceのカスタマイズやシステム管理業務を経験したことから、サークレイスに入社。入社後は顧客のSalesforce運用支援を担当。出産し復職後は、DX推進の社内コンサルタントとして、社内BPRやDX推進を担当している。

上司に相談したり同僚に悩みを相談することが心の支えに

wakanaphotoWakanaさんと息子くん。小鉄が集まる鉄道ミュージアムでの一枚。

—— 産休前後や育休中の不安や大変だったことを、皆さんはどのように解決してきましたか?

Yako:妊娠中はお腹が大きくなると腹部の靭帯に痛みが出て移動が大変でした。あと妊娠初期は周りには言えない状況だけど、悪阻で気持ちが悪かったり……。上司だけには妊娠を伝えていたので、どうしても出社できない場合はリモートワークに切り替えていました。コロナ禍前から、Work from homeという在宅勤務ができる制度があったのも良かったですね。

Harusan:私は悪阻はそこまでではなかったのですが、匂いに敏感になるタイプで職場だと匂いで気持ち悪くなってしまい、マスクをして乗り切っていました。今はコロナ禍でマスクが必須ですが、その前だったのでマスクをしていることに不思議がられていたかもしれません。妊娠初期はまだ周囲にはオープンにできないデリケートな時期だったのでその頃が一番気を使いました。

Wakana:私は悪阻はひどくなかったんですが、妊娠したことで眠気が強くなったり、お腹がだんだん重たくなってくるので移動が大変でした。お客様との打ち合わせ先に電車で向かうこと自体が大変になってきて、上司に相談し会社で座ってできる仕事に切り替えていただきました。

Kazu:私はちょうどオンサイト(お客様の会社に駐在)のプロジェクトに参画しているタイミングで。悪阻がひどくて満員電車や電車の匂いで具合が悪くなってしまうことが多く、上司に相談をしました。
それからは体調や意向なども考慮してくださり、社内のサポート業務やプロジェクトにアサインしていただけました。

—— 上司に相談しやすい環境があると安心感を得られますよね

Wakana:当時の私の上司は男性でしたが、多くのプロジェクトを一緒に乗り越えてきた信頼関係がしっかりとあって直接相談をすることができました。
その後、3人のお子さんがいる男性社員に上司が変わったのですが、育休中に「元気?」などと連絡をいただいたりして嬉しかったですね。皆さん想像以上に理解があって配慮してくださることに驚きました。

Harusan:本当にそうですよね。私は上司の存在もありましたが、Yakoさんと妊娠時期がほぼ同じだったので困ったことがあると「Yakoさ〜ん!」と、ランチやLINEなどで相談できたことで安心しました(笑)。

Yako:私もHarusanがいてくれたのが心強くて、お互いに励まし合ってきた感は確かにあります。職場に女性が多いので、とても良かったなと思います。

Kazu:本社ではコロナ禍以前からリモートワークができる状態が整っていたことや、先輩ママに相談できたことで不安を解消することができました。

Harusan:働きやすい環境に配慮していただいたおかげで、私も産休に入る前に全く不安なく働くことができて満足しています。

フルタイム勤務が続けられているのはリモートだからこそ

harusanprivateHarusanと息子くん。だいすきな消防車とポーズ。

—— 育休後にフルタイム勤務を選択した理由を教えてください

Harusan:もうこれは正直に話しますね。時短勤務だと保育園に入れない可能性が高いのでフルタイムにしたというのが一番の理由です。

一同:それはありますね。

Kazu:保育園問題もありましたし、私は育休後に会社に復帰してどうなるかは実際にやってみないとわからないのでフルタイムにすることに。もしやってみて難しいようだったらそのときに時短にしようと思いました。わからないことで悩むより、とりあえずトライしてみようと。

Yako:私は、先に復職していたWakanaさんやKazuさんのお話をお聞きすることでイメージができて、とても助かりました。

Wakana:私は同じ部署の先輩が二人のお子さんを育休・産休・復職をされた姿を近くで見ていたこともあり、その方に直接相談をしたりして、復職までの準備を安心して進めることができました。
あと自分の性格上、時短であってもフルタイムであっても多少無理してでも仕事をするのではと思っていたんです。だから、あまり悩まずにフルタイムに決めました。

—— 実際に、子育てをしながらフルタイム勤務を経験してみていかがでしたか?

Kazu:復職して最初の半年は子どもを預ける保育園が見つからなくて、自宅から30分ほど離れた保育施設に預けていました。さらにお弁当を作ったりして朝はバタバタでした・・・。

一同:お弁当を作っていたんだ!

Kazu:半年後には無事に近くの保育園に入れたのでよかったです。

Harusan:私は復職前に会社の方と直接面談をする機会を設けていただいて気持ちの面では不安の解決はできました。
でも、実際に働きはじめて感じたのはリモートワークの素晴らしさ。自宅から会社までの通勤に1時間かかるので、在宅ならその時間が短縮できるのがありがたいです。リモートワークがない働き方は、今では考えられないです。

Wakana:もともと自分は無理をしてでも仕事をするタイプとわかっていながらも、復職後にオーバーワークで一度体調を崩したことがありました。そのときに、自分が辛くても仕事をして周りに無理をかける働き方は良くないと改めて感じたので、今は定時を過ぎたら仕事を終えることを意識するようになりました。

Yako:私もWakanaさんと同じで時短でもフルタイムでも同じ働き方を自分はすると思い、フルタイムを選択しました。コロナ禍の影響もあり復帰するときに、全社がリモートワークメインになっていたこともフルタイム選択の後押しになりました。
最初の頃は仕事の遅れを取り戻したい、貢献したいとオーバーワークになってしまい、結果、子どものメンタルも体調も不安定になることがありました。それからは、無理をしないよう意識しています。

Wakana:私は、子どもがそばにいるときにパソコンを開くのはやめました。というか……「お仕事おしまい」と、子どもがパソコンを閉じて私の部屋に持っていかれるので仕事はそこで強制終了です(笑)

仕事の進捗具合を周囲と共有することや段取りができるようになった

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Kazuさんと息子くん。休日は公園でおもいっきり遊んでいます!

—— 育児をしながらの仕事は以前と比べてどのような変化がありましたか?

Harusan:基本、平日は仕事を定時で切り上げてから、土日は思う存分子どもと遊ぶことでうまくバランスを保てています。
毎日ずっと子どもと一緒の生活の方が私はメンタルがやられてしまうかもしれないので、仕事をすることでバランスを保てています。

Yako:私は働く時間が限られている分、以前よりも少し先の予定まで想像しながら動くことを意識するようになりました。

Wakana:以前は「私がやらなくちゃ」と仕事を背負ってしまうタイプでしたが、仕事の進捗状況を共有したり、人にお願いをしたりすることができるようになりました。
結果、一人で抱え込むことはほとんどなくなり、携わっているプロジェクトはスムーズに進められているので良かったのだと思います。

Kazu:自分で仕事を抱えすぎたり完璧を目指さないことは、育児中の女性の働き方として大事だと身をもって痛感しました。
ありがたいことに職場は育児中の女性に理解があって、業務量のバランスなど気を配ってくれたりします。実際に子どもを育てながら働くことで、働きやすい環境があったことに気付かされました。

—— お子さんが体調不良などで思うように動けないときはどうしていますか?

Kazu:ちょうど先週子どもが日曜の夜までは元気だったのに月曜の朝に高熱が出てしまったんですね。

一同:子育てあるあるですよね……。

Kazu:結局、3日間保育園を休んで、私はその週に予定していた仕事の予定のペースが乱れてめちゃくちゃに。
それでも子どもが突然熱を出したり病気になってしまうことは予測がつかないので、夫と協力して乗り越えています。

Wakana:お客様との打ち合わせなどスケジュールを動かしづらい仕事はヒヤッとしますよね。私もそんなときは夫と協力しながら、午前中は夫に子どもの看病をお願いして打ち合わせにでたりと、夫婦で育児を分担しています。

Harusan:最初のうちは子どもが病気で寝ているときでも仕事が気になってパソコンを開いたりすることも。それでも今はもう諦めて子どもと一緒に昼寝をするなどしています。
子どもの看病で夜寝られないケースもたくさんあることを体験したので……。結果的に自分の身を守るというか、体調を整えておくことが大切だと思うようになりました。

Yako:子どもって熱があって保育園を休んでいても元気だったりするケースもありますよね。
私の場合、会社や関係する企業様の理解度が高いこともあり、リモート会議に子どもが一緒に登場していることも割とよくあります(笑)。誰も嫌な顔をすることなく現状を受け止めてくださることに感謝しています。

これから産休育休を取る方のロールモデルになったり、自分の体験を仕事に活かしていきたい

yakoorofYakoさんと娘さん。アクティブガールに翻弄される日々。

—— 仕事のパフォーマンスを上げるために心掛けていることはありますか?

Harusan:私は期限があるからと仕事を先延ばしにすることなく、貯金と思ってできることはどんどんやっておくようになりました。極力仕事を残さずに、自分の心に余裕を持たせておくことを意識しています。

Kazu:メリハリを付けて頑張るときは頑張りますが、休日のリフレッシュも大切にしています。そうすることで気持ちに余裕ができて、新しいアイデアが生まれることもあります。

Yako:子どもとお風呂に入っているときなど、日常の何気ない時間にアイデアが沸いてくることがあります。
もう趣味とも言えるかもしれませんが、子どもを寝かしつけてから他社の事例を探して「うちで応用できるかもしれない!」って考えたり。育児していると頭がいっぱいで忘れてしまうことも多いので、何かひらめいたときにメモをする習慣が身につきました。

Wakana:以前は、常に仕事のことを考えてしまう性格でしたが、子どもを出産したことをきっかけに仕事のことを一時忘れて休むということもできるようになりました。
きちんと休むことが仕事のパフォーマンスを上げることに繋がっていると思っています。子どもの体調がすぐれないときは私の休みの時間と思って、夫と協力しながらも割り切って休むことができるようになりました。

—— 最後に、皆さんご自身のこれからの夢や目標について教えてください

Yako:私は、今住んでいる地域に暮らしている周りの人たちが優しくて本当に大好きなので、いつかキャリアコンサルタントの資格を活かして地域に貢献できるようなことに挑戦してみたいです。育児がちょっと落ち着いたら、副業になるのかプロボノ的にやるのか起業するのかわかりませんが、社会貢献にダイレクトに関わってみたいです。

Wakana:最近やっと子どもといる生活が落ち着いて多少自分の時間も取れるようになってきたので、妊娠中もやっていた英語の勉強を再開したいですね。仕事で関わるSalesforceのドキュメントが英語で書かれているものが多いので、英語を習得することで理解度を深めたいなと。あと、子どもに英語を学んで欲しいので、まずは親である自分から身に付けてその姿を子供に見せたいなという思いもあります。

Kazu:社内でDX推進を担当をしていて業務プロセスやシステムの効率化などに取り組んでいるので、これから入社してくる方たちのためにも、産休・育休に安心して入れるような環境整備を進めたいです。システムを使いやすくすることだったり、安心して相談できる土壌づくりだったり、また、自分がロールモデルとなるような働き方をしていきたいです。

Harusan:復帰直後にTableau(BIに特化したインタラクティブなデータの視覚化ツールを提供しているソフトウェア)のプロジェクトメンバーになったので、その辺りをもっと詰めていきたいと思っています。
このプロジェクトは、Kazuさんがプロジェクトマネージャーだったので教わりながら業務を進められています。いいバランスで仕事ができているので、自分の時間を使って仕事のための勉強もしていきたいですね。

 —— 皆さん、素敵なお話をありがとうございます。ワーキングママの働き方が伝わりとても参考になりました

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