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Salesforce社が認めたインストラクターが語る、仕事観と展望

 2020.01.17 Saito


サークレイスにてシニアインストラクターとして活躍する藤岡 泉美さん。1年間で685名ものSalesforceに関するトレーニングを担当し、受講者からも高い評価を得たことから株式会社セールスフォース・ドットコムより表彰を受けた経歴を持つインストラクターです。

前職は、大手IT企業にて開発業務や社内・ユーザー向けトレーニングを経験し、講師に転向。その後2013年にサークレイスへ入社し、多岐にわたるコースの講師を担当しています。現在では事業部長の役割も担う藤岡さんにインストラクターというポジションの面白さや大変さ、さらに今後の展望をお伺いしました。

藤岡 泉美(ふじおか いずみ)
トレーニング事業部長
シニアインストラクター


大手IT業界で開発やトレーニング経験を経て、2013年にサークレイスへインストラクターとして入社。わかりやすく受講者に寄り添ったトレーニングには定評があり、年間で685名の受講者を担当しSalesforce社から表彰されるなど、数々の賞を社内外から受賞している。現在ではトレーニングやマネジメントに従事する一方で、NPO法人と協力したプロボノ活動も積極的に行っている。

Salesforceのインストラクターとは

まずは、インストラクターとしての仕事内容を教えてください。

藤岡 泉美さん(以後、藤岡):普段は、東京大手町の会場にてSalesforce専門のトレーニングを定期的に開催しています。そのほか、お客様企業1社に向けたプライベートトレーニングや地方の企業様や会場に出向いてトレーニングも行っています。

Salesforce社の中途入社の方へのトレーニングも一部専任で任せていただいておりまして、企業や地域を問わずさまざまなシチュエーションでトレーニング業務を行う仕事です。

インストラクターは、入社後どのように仕事を覚えていきますか?

藤岡:まずはSalesforceについて最低限の知識を学んでいただきます。講師という立場ですから、さらにインストラクションやファシリテーターとしての知識も身に付けていきます。未経験の方でも4日間の研修で基礎から学ぶことができ、実際に今いるメンバーの中にもSalesforceの知識がまったくない状態から入社して活躍しているインストラクターもいるんです。

その後はベテランのインストラクターがついて、話し方や質問に関する回答のアドバイスを直にもらえます。そして、最終的にSalesforce社の認定試験を受け、合格できたら晴れてインストラクターとして独り立ちとなります。

受講者の成長を見届けるインストラクターとしての役目

インストラクターにとってやりがいを感じる瞬間はどんなときですか?

藤岡:受講者の成長を見届けられること、これに尽きますね。会社の役に立ちたい、これから仕事の幅を広げていきたいなど、いろんな方に目的を持って受講していただいており、インストラクターはその一人ひとりのキャリアが、良い方向にひらけていく過程を見ることができるんです。やりがいばかりではなく、もちろん大変なことも多いですが受講者の方の成長や直接いただける評価の声が一番の糧となります。

他社では一部のトレーニングを担当したらそれきり、ということも多いのですが、私たちは受講者の方が試験に合格できたか、学習した内容を仕事で活用できているかなど、その後の成長もしっかり見届けることができます。私のコースをまた受講したいというありがたいお言葉をいただくこともあり、受講者の方と密にコミュニケーションを取れるのはこの仕事の醍醐味です。

どんな方がインストラクターに向いていますか?

藤岡:入社時からSalesforceに関する知識は必須ではありません。実際に私のチームには、業界未経験で入社したメンバーもいます。彼はもともとWeb業界でデペロッパーとして働いていたため、培った技術の知識を活かしてトレーニングの方法を学び、しっかりと活躍しています。

この仕事に大切なものは知識はもちろんですが、それよりも教育に対する想いや仕事に対する責任感が大事なんです。私たちは受講者の方の人生を左右すると言ってもおかしくない立場で仕事をしています。トレーニングを受けた方が少しでも新しい未来を歩めるようにサポートすることに喜びを感じる方と私は働きたいと思っています。

ずばり、この仕事の大変なところはどこですか?

藤岡:日々勉強して試験を受けることの繰り返し、ですかね。それでも、私たちの仕事は資格の数だけトレーニングできる範囲が広がりますし、常にこの状態でよい、と満足できることはありません。もちろん、わからない部分は周囲のメンバーや先輩に聞いたり、世界中に散らばるインストラクターとコミュニケーションが取れるWebツールを活用して質問したりと、周囲を巻き込む姿勢も必要です。私はそうやって蓄えた知識を、必要としている方に与えることができるすばらしい仕事だと思っています。

インストラクターを支える事業部長としての展望

藤岡さんはインストラクターを経て、現在は事業部長をされています。仕事の役割を教えてください。

藤岡:メンバーの実現したいことをサポートすることが私の現在の使命だと思っています。

企業としては今後、Salesforceだけではなく新たなWebサービスのトレーニングも始めていく予定です。そのため、メンバーには自分たちが携わりたいWebサービスのトレーニングを選定してもらっているフェーズで、その時、経営者視点で必要かどうか、なぜ私たちがこの教育をやる必要があるのか、などさまざまな目線で壁打ちをしています。やはり、トレーニングだけやっているとどうしても視野が狭くなってしまうので、私自身がインプットを増やして視野を広げ、それをメンバーに伝達する努力をすることでも彼らをサポートしていきたいですね。

チームとしての展望を聞かせてください。

藤岡:インストラクターは教育的要素の強い仕事ですが、同時に営業のように売上も担います。おかげさまで私たちのチームは売上を好調に伸ばしており、引き続き会社に貢献すると同時にどんどん新しいことにも挑戦していきます。例えば、教室は2部屋から4部屋へ増やし、新しいコースも今後展開していきます。具体的に言うと、現在は海外ベンダーの調査を行っています。アメリカやフランスではすでに広まりつつあっても、国内ではまだ知られていないツールなどをいち早くキャッチアップし、トレーニングコースの開発や提案をしています。

こういった活動はチームとしての視野を広げるのはもちろんですが、同時にメンバーの市場価値を高めることにもつながります。Salesforceにプラスして戦える武器をたくさん身につけることで、世の中から少しでも多くの人や会社に必要とされる存在を目指してもらいたいですね。

藤岡さんご自身で伸ばしたい分野はありますか?

藤岡:既に活動を始めていますが、プロボノ(専門家が知識やスキルを無償提供する活動)の活動はもっと増やしていきたいと思っています。NPO法人に大手町会場の教室を2ヶ月に1回貸し出してトレーニングを行ったり、地方にも出向きトレーナーとして講師を担当したりしています。活動範囲が広がって、今後も多くの組織や社会に還元していきたいと思っています。

最後に、これからインストラクターを目指す方へ一言いただけますでしょうか

藤岡:私はこの仕事が大好きなんです。これまで培った技術や知識をお客様に提供できることがすばらしいことだと思うから。もし皆さんも、そういったことに喜びを感じられる方であるならばぜひインストラクターを目指してみてください。もちろん、お客様のキャリアを大きく前進させる仕事ですから、常に責任感と緊張感を持ち続けることも重要です。自分自身がまず自立をすることを前提に、お客様にも幸せになってもらう、そんなすばらしい仕事だと思います。

また、サークレイスの組織はけっして大きいほうではないので、変化がとても多くあります。時には組織や事業が大きく方向を変えることだってあります。私はそういった状況に対して、次はどんな変化があるのかといつもワクワクしています。大きな変化でもその波に乗って楽しめる方とぜひ働きたいですね。

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