挑戦するのに、早すぎることはない。新卒2年目社員がSalesforce技術コンテスト「Lightning MiniHack Live」優勝!

 2026.06.29 Masumi

こんにちは!人材開発担当のMasumiです。

2026年6月10日、株式会社セールスフォース・ジャパン(以下 Salesforce)主催の開発者向け技術コンテスト「Lightning MiniHack Live」が開催されました。提示された要件に対し、本戦では10分という限られた時間でSalesforceプラットフォーム上に実装を行い、そのスピードや完成度を競う、ライブ形式のイベントです。

全国のSalesforceエンジニアが集うこの大舞台で、見事に優勝を果たしたのが、サークレイスGlobal事業本部のマダネ アブダッラさん(新卒入社2年目)。
予選を突破し、全国上位4名による準決勝へ進出。決勝を勝ち抜いての、堂々の頂点です。

今回は、優勝直後のマダネさんと、コンテストの審査員として同じ舞台に立った中澤さんのお二人にインタビュー。「まず一歩踏み出して、挑戦してみる」ことの先にあった景色、若手社員が挑戦できる土壌、そしてSalesforceのコミュニティに貢献することの意味について、たっぷり語っていただきました。

挑戦者と審査員。同じ会社の2人が、全国の舞台で交差した

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── まずは、お2人がサークレイスでどんな役割を担っているのか教えてください。

マダネ:Global事業本部で、主にデベロッパー(開発者)として、Salesforceの開発を担当しています。それに加えて、AIを活用した開発などにも取り組んでいます。新卒入社で、今は2年目です。

中澤:私はソリューションアーキテクトとして、お客様が求めることを実現するためのシステム構成を設計しています。Salesforceがメインにはなりますが、それだけでなく、WorkatoやDatabricks、ServiceNowなども考慮して、お客様のIT資産全体の最適な形を描いていくポジションです。

── お2人は、普段から社内で接点があるのでしょうか?

マダネ:はい。新卒社員向け社内研修で、Salesforceの自動化開発について中澤さんから教えていただいたのが最初の接点でした。新卒社員研修が終わって、去年の7月以降に部署へ配属されてからは同じプロジェクトに入ったので、そこが一番長く濃い接点になりました。

中澤:そのプロジェクトでは、途中から私がプロジェクトリーダー(PL)になって、マダネさんが直下のメンバーになりました。なので、彼が開発した機能を本格的にレビューするということを半年ほど密に行なっていました。

── マダネさんから見て、当時の中澤さんの印象はいかがでしたか?

マダネ:Salesforceの研修の時から、「日本でも数人しかいないレベルの知識を持っている方だ」と知って、一緒に仕事ができたらいいなと思っていました。そうしたら、半年ほどですが実際に一緒のプロジェクトで働くことができて、本当に大きな学びがありました。

── 具体的には、どんなところに学びがありましたか?

マダネ:一番ためになったのは「考え方」です。たとえば、初めて実際のプロジェクトに入った頃、私は「動くものを作る」と考えがちでした。しかし、中澤さんは常に「なぜその開発手法だと品質が良いのか」「そのシステムのあるべき姿はどうなのか」を徹底的に考える機会を与えてくれました。これは中澤さんと一緒のプロジェクトに入ったからこそ、身につけられたものだと思っています。

レビューで指摘されて気づくこともありましたが、「レビューされる前に、自分でそれに気づく力」を持とうとする姿勢も、中澤さんから学びました。

── 中澤さんから見た、マダネさんの印象は?

中澤:マダネさんは新卒研修の時から同期のメンバーに教えたりもしていたので、「技術力が高いな」というのは早くから感じていました。ただ、お客様に提供するものを作るには、まだまだ経験が足りない。それで、最初から少し難易度が高いプロジェクトに入ってもらったこともあり、注意深く見ようと意識していました。

その上でマダネさんの印象としては、いい意味でとても真面目だなと思いましたね。言えば言うほど吸収してくれます。だからつい、言い過ぎちゃうくらいで(笑)。プロジェクト中は、本人からすると厳しいことも言ったかもしれませんが、それを真摯に受け止めて、ここまで成長してくれた。今後がすごく楽しみですし、いつか僕を超えてくれると思っているので、期待しています。

「Lightning MiniHack Live」優勝。全国の頂点へ。

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「Lightning MiniHack Live」とは
Salesforceが主催する開発者向けライブ競技イベントです。参加者は、提示された要件に対して準備を行い、本戦では10分という限られた時間の中でSalesforceプラットフォーム上への実装を行います。実装スピードや要件の網羅性、完成度などが評価されるライブ形式の技術競技です。

── 今回、マダネさんは「Lightning MiniHack Live」に出場し、優勝されました。まずは、おめでとうございます!

マダネ:ありがとうございます!

── 勝利が決まった瞬間は、どんな気持ちでしたか?

マダネ:優勝者の発表でゴールド色の画面がパッと出た瞬間、本当に言葉にできないほど嬉しかったです。「勝ったんだ」と。

私は2019年に来日し、日本語学校で言語を学ぶところからはじめ、長い時間をかけて努力してきたので、こういうステージで自分の能力を発揮し、チャンピオンになれたことは感慨深いことです。「今まで頑張ってきたことを、1つ達成できたな」と。

同時に、「練習の時みたいに、もっと良いパフォーマンスを見せられたんじゃないか」という悔しさを感じたのも正直なところです。

── 優勝はしたけど、現状にはまだ満足しないと。

マダネ:そうですね。でも事前に想像していた以上に、とても嬉しいことがありました。会社の方々が応援に来てくださっていて、その中には私の優勝時に泣いている方もいて「応援されているんだな」と感じられたことです。それは言葉にできないほどでした。実は私も涙が出そうになったんですが、みんなの前なので、ぐっと我慢しました(笑)。

── それは嬉しいですね!大会前、優勝の手応えはどのくらいありましたか?

マダネ:練習の段階でも自信がありましたが、それでも最初は50%くらいだと思っていました。でも、会場に入って最初の試合を終えた時に「これはいけるかもしれない」と思って、一気に75%まで上がりました。本番でも、自信を持って臨めたのがいい結果につながりましたね。

── 中澤さんは、参加者が決勝で取り組む課題を作った「審査員」という立場でした。マダネさんの優勝の瞬間は、どんな気持ちで見ていましたか?

中澤:正直に言うと、けっこうヒヤヒヤしていました(笑)。評価基準に沿って私が結果を発表する側だったので、「マダネさんの勝利です」と同じ会社の人が発表するのも何か思われないかな、と。それでも3人の審査員でしっかり相談して、フェアに評価した結果なので、胸を張れる優勝でした。

優勝を支えた、コツコツ積み重ねた努力と「部署を超えた」つながり

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── そもそも、この競技への参加を決めた理由を教えてください。

マダネ:大会の案内を中澤さんが社内共有してくださったので、手を挙げました。参加を希望したのは社内で私だけでしたが、やるからには中途半端な姿勢は自分の性格に合わないので、本気で頑張ろうと思えましたね。

その後の予選会では、他の人がどれだけできたかではなく、「自分がどこまでできるか」を意識しました。勝ち上がれる自信はあったので、どのくらいまで実装スピードを縮められるか、楽しみながら取り組むことができました。

── 「会社を代表して」という立場で、プレッシャーになりませんでしたか?

マダネ:私はむしろ「楽しさ」が上回りました。会社を代表して、たとえチャンピオンになれなかったとしても、自分から手を挙げて、挑戦したこと自体に意味がある。特にサークレイスは、そういう挑戦を受け止めてくれる環境があるので、プレッシャーというより、ワクワクする気持ちの方が大きかったです。

── 中澤さんにとっても、審査員は初めての経験だったんですよね。

中澤:初めてですし、そもそもSalesforce主催のAgentforce World Tour Tokyo(AWTT)の中でLightning MiniHack Live自体が初開催だったんです。Salesforce側の企画担当の方から、直接ご指名いただいて、引き受けた際は私の方がプレッシャーを感じていたかもしれません。他にもレベルの高い人がたくさんいる中での大役だったので。
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── 本戦に向けて、どんな準備や練習をしてきましたか?

マダネ:まずは通常業務をしっかり終わらせたうえで、時間を見つけて要件の調査や練習を進めました。ただ、それだけでは足りないと思ったので、帰宅後に家事などを済ませてから、夜遅くまで練習する日も多かったです。

練習では、1つの要件につき50回ほど実装を繰り返し、そのたびに動画を撮りました。動画を見返しながら、「どこで何秒短縮できるか」「次はどんな手順にすればいいか」を一つひとつ記録していったんです。

その結果、最初は40分かかっていた要件を、最終的には8分30秒まで縮めることができました。

── 準備の段階では、社内のテクニカルアーキテクトの佐藤裕喜さんにもアドバイザーとしてサポートいただいたと聞きました。

マダネ:はい。佐藤さんに自分が練習した時の動画を見ていただきました。「もっと短縮できる方法、私がまだ考えていない方法があったら教えてほしい」とお願いして。そうしたら、「もうすでにマダネさんが全ての可能性を考えて練習してきたと思うので、それで勝てるんじゃないか」と言ってくださって。それが一番、自信につながりました。「支えてくれる方がいるんだな」と感じた瞬間でしたね。

── 佐藤さんがサポートに入ったのは、中澤さんから見ても驚きだったとか?

中澤:そうですね。テクニカルアーキテクトは社内に1人しかいませんし、部署も違うレジェンド社員なので、普通は声をかけづらいと思うんです。それを、入社2年目の若手社員が自らコミュニケーションを取りにいった。こういったアクションを取れることに、良い意味でびっくりしました。

マダネ:他にも、多くの先輩社員に練習を見ていただきました。中澤さんにだけは見せませんでしたけど……審査員なので(笑)。

中澤:私はマダネさんへ直接アドバイスができませんでしたが、共有いただいている社内のスケジュールサイトや取り組みの様子を見ていると、本当に遅くまで多くの時間を準備に費やしていることが伝わってきました。だからこそ、本番では力を発揮してほしいと思いながら、体調面だけは心配して、声を掛けました(笑)

マダネ:準備期間は大変でしたが、実際のプロジェクトの場面でも支えてくれる方が多くて、イベントでも応援してくださる方もいたので、それが大きかったです。疲れはありましたが、「自分なりに頑張っているな」という感覚になれて、そこに楽しさも感じました。
挑戦する時に支えてくれる環境が、サークレイスにはある。それは間違いないと思います。

挑戦から得た、技術とマインドの成長

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── 今回の挑戦を通じて、技術面・マインド面でどんな学びや成長がありましたか?

マダネ:技術面では、これまで以上に「速度」と「近道」を意識する機会になりました。「このボタンを押したら、次に何が出るのか」というSalesforceのUIへの理解がすごく深まったと思います。

これは今後、お客様のプロジェクトにおいて開発スピードを上げることにつながりますし、自分が練習した動画を社内に展開すれば、「こういう開発の仕方もあるんだ」と周りの技術力も上がっていく。結果的に、お客様の満足度を上げることにもつながると思っています。

ただ、今回練習したのは3つの要件だけ。要件に含まれていない、Data 360 やAgentforceの開発などをはじめとした、本当に領域が広い世界がSalesforceにはあります。だから「これで満足」ではなく、お客様の要件を同じように突き詰めて考えるきっかけになったのが、一番大きな収穫かもしれません。

中澤:実は、今回の優勝で少しだけ気になっていたのは、結果が出たことで満足してしまわないか、という点でした。だからこそ、マダネさんには「上には上がいる」と知ったうえで、さらに成長し続けてほしいですね。

── その中澤さんの言葉、マダネさん自身はどう受け止めていますか?

マダネ:私も、自分よりレベルの高い人は絶対にいると思っています。今回は要件を時間内に間に合わせきれなかったところもありますし、「優勝したから自信を持つのではなく、成長し続ける姿を示し続けることで自信を持つべき」だと思っています。

── 中澤さんは、新卒2年目でこうした挑戦をするマダネさんの姿を見て、どう感じましたか?

中澤:素直に嬉しいですね。まず、こういう大会に出てくれたこと自体が嬉しいです。沢山の技術力の高い方がいるため、サークレイスの社員の皆さんには、会社の中だけに目を向けず、自信を持って外の世界に踏み出してほしいと、私は常々思ってきました。

今回、マダネさんが本戦に参加したことで、いろんな方が応援に来てくれましたし、これをきっかけに、若手や同期のメンバーにも、もっと挑戦してほしいなと思っています。

そして、その姿勢がSalesforceのコミュニティに貢献することにもつながります。

── 中澤さんはSalesforceのコミュニティ活動を積極的に行なっています。コミュニティに貢献することには、どんな意味があると考えていますか?

中澤:私たちの事業は、Salesforceがあることでビジネスが成り立っています。だからこそ、困っている他の会社の方に対して、コミュニティを通じてもっと価値を提供していく意識を持つ人が増えると嬉しいです。Salesforce社からしても「サークレイスにはこういうことをやってくれる人がいるんだ」と、いろいろな取り組みを持ってきてくれるきっかけになるかもしれません。

お客様にとっても、Salesforceにとっても良い。そして巡り巡って、会社にとっても良い。
こうした活動は、そんな好循環を生み出す入り口になっているからです。

挑戦に、早すぎることはない。これから一歩を踏み出す仲間たちへ

DSC01726── マダネさんは、今後どんなチャレンジをしていきたいですか?

マダネ:中澤さんの姿勢を見て、技術コミュニティにもっと参加したいという意識が高まりました。「新人だから行かなくていい」ということはないですし、Salesforceのコミュニティは誰でもウェルカムな場所なので。いつか、自分が今回のようなイベントに貢献できるようになることが、目標の1つです。

── 中澤さんは、サークレイスの若手にどんなことに挑戦してほしいですか?

中澤:もう、目に入ったものには全部チャレンジしてほしいです。若手なのであれば、なおさら。「やらない言い訳を並べる時間があったら、小さくてもいいから挑戦してほしい」というのが、正直な気持ちです。

今回の大会の予選に応募したのは、社内ではマダネさん1人だけでした。ただ、これは僕自身の反省でもあります。みんなが出てこないということは、しっかり「きっかけ作り」をできていないということ。今回マダネさんがそのきっかけを作ってくれたので、これを活かさない手はないと思っています。

── 最後に、これから挑戦を考えている方へ、背中を押すメッセージをお願いします。

中澤:繰り返しになりますが、もっと「会社の外」の世界を知ってほしい。自分の会社以外のことを知らないと、世の中がどう動いているのかわからなくなってしまいます。コミュニティのつながりから、新しい仲間が生まれることもあります。実際、私自身もコミュニティのご縁でサークレイスに出会い、入社しました。今回のような競技会がきっかけでもいいと思いますし、社外との接点をぜひ増やしてほしいですね。

マダネ:チャレンジは、どんなことでも「してよかった」と思えます。逆に、チャレンジしなかったことには、自分に対して少し残念な気持ちが残ります。

人生は一度きり。考え方は人それぞれですが、挑戦できる機会があるなら、まず一歩踏み出してみることが大切だと思っています。

私自身も、これからの人生をできるだけ挑戦で満たしていきたいです。サークレイスには、その姿勢を全力で支えてくれる人たちがいます。だからこそ、みなさんにもぜひ、一緒に挑戦してほしいです。

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