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ナレッジとは?ビジネスシーンでの意味や、蓄積するメリットを解説

 2022.11.14 Circlace

Puzzle head brain concept as a human face profile made from crumpled white paper with a jigsaw piece cut out on a rustic old wood background as a mental health symbol.

人材の流動性が高まっている昨今では、業種を問わず社内でのナレッジ活用が急務になっています。しかし、「ナレッジとノウハウの区別がつかない」「ナレッジをどのような方法で蓄積するべきか分からない」などの理由で二の足を踏んでいる場合も多いのではないでしょうか。
本記事では、ナレッジという言葉のビジネスシーンにおける意味や、蓄積・活用するメリットについて解説していきます。

ナレッジとは

Mental health protection and care

ナレッジとは和製英語の一種で、英語で表すと「knowledge」です。新聞や書籍などから得られる知識・情報のことを意味します。
一方でビジネスシーンにおけるナレッジとは、企業にとって有益な情報、付加価値のある知識や経験などを指します。具体的な使用例は以下の通りです。

・現在蓄積されているナレッジを、次のプロジェクトで活かす予定だ。
・各部署の重要な業務こそ、ナレッジを蓄積してシェアしていこう。
・他社との提携によって得た情報やノウハウを、チーム内でナレッジとして共有する。

ナレッジとノウハウの違い

「ノウハウ」とは英単語の「know-how」が語源であり、ナレッジと同様で知識や知恵を表します。しかしビジネスシーンでは、ノウハウは知恵、ナレッジは情報として取り扱うことが多く、微妙に意味合いが異なります。

ノウハウは、「実際の経験によって得られた知識」と捉えられます。
ナレッジは言葉で伝えられる一方、ノウハウは体験などを通して伝えることができる点が特徴です。
実体験を伴うことから、ナレッジよりもノウハウのほうがより限定的といえるでしょう。

ナレッジとスキルの違い

「スキル」もナレッジと似た言葉のひとつで、英語で「skill」と表します。
スキルは技術、技能、腕前などを意味し、実体験によって身につけた専門的能力を指します。ノウハウよりも深い理解と経験に基づいた技術・知識・知恵であるスキルは、有益な情報、付加価値のある知識や経験であるナレッジと組み合わせて効果を発揮するものです。

ナレッジに関連するビジネス用語

Interior of private library at home

ここでは、ナレッジに関連する主なビジネス用語3つについて解説します。

ナレッジマネジメント

ナレッジマネジメントとは、従業員それぞれが持つ有益な情報、ナレッジを組織全体で蓄積し、共有・活用する経営手法を指します。例えばマニュアルの作成、情報検索ツールの整備などが挙げられます。

それまでは個人で担っていた業務で、何度も経験を重ねるにつれてナレッジとして蓄積されたものがあるでしょう。このような各従業員が持つ「暗黙知」を、企業側が情報収集したり情報提供を受けたりし、マニュアルなど「形式知」にして作業効率の向上につなげます。

ナレッジマネジメントについてより深く知りたい方にはこちらの記事がおすすめです。
ナレッジマネジメントとは?意味や手法、ツール選びについて解説

ナレッジワーカー

ナレッジワーカーは、ナレッジ(知識)とワーカー(労働者)を組み合わせた言葉です。マニュアル通りに行うのではなく、企業に対して自らの知識をうまく活用し、新たな付加価値を生み出す労働者を意味します。

ナレッジワーカーは、経営学者で知られるピーター・ドラッカー氏が提唱した概念であり、専門的な能力や知識をもとに企業価値を高めてくれる人材を指します。

ナレッジベース

ナレッジベースは、ナレッジ(知識)とデータ(データベース)を組み合わせた言葉です。従業員が持つ有益な情報、付加価値のある経験や知識といったナレッジを、企業がデータベース化したもののことを指します。
シンプルに知識ベース(KB)、データベース(DB)と表記される場合は、主に社内で共有される知識・ノウハウを蓄積したもののことを指します。

ただ単純にナレッジを蓄積しただけでは、必要な情報も埋もれてしまいわからなくなってしまいます。データベース化することで、必要な情報を簡単に見つけることができるようになります。

ナレッジ蓄積がもたらすメリット

golden wheat field and sunny day

ナレッジの蓄積によってどのようなメリットがあるのでしょうか?ここで主な3つのメリットを挙げて解説します。

業務効率化につながる

社内で必要なナレッジやノウハウを蓄積し、データ化しておくことで、従業員同士がスムーズに情報の共有を図れます。リサーチするための時間が短縮されるため、業務の効率化につながります。

例えば人事異動などで別の業務についていた従業員が、いちから情報を収集して業務にあたることなく、必要な業務に時間を割くことが可能です。業務の基準があることにより、どの従業員が対応しても一定の品質を保つことができ、クオリティの均一化が図れます。

連携ミスを防ぐ

それぞれの知識を集めてナレッジベース化することで、各従業員が必要な時に必要な情報を得ることができます。更新し続けることで常に新しいナレッジベースが整えられ、いつでも最新の情報をキャッチすることができるのです。

各従業員がいつでもデータベースにアクセスできるようにしておくことで、他部署や他の従業員との連携ミスも未然に防ぐことが可能です。また、実際の担当者以外が内容を把握することで、それまで気づけなかった改善点が見つかるケースもあり得ます。ミスを防ぐだけでなく、よりスムーズな連携が実現します。

人材育成に役立つ

1人が長く同じ作業にあたっていたことによって作業が属人化し、他の従業員には分からない作業が多数あるケースもあります。このような作業を言語化、データ化しておくことで不明点をいち早く解決することが可能です。情報共有がしやすく人材教育にも役立つため、人材育成のための時間や労力といった負担も軽減できるでしょう。

困ったときの拠り所となるナレッジがあることで、個々人の更なるスキルアップにもつながります。企業全体の基準を底上げするためにも、ナレッジが大きな役割を果たすのです。

ナレッジを蓄積する方法

Image of business woman watering money tree. Currency concept

ここでは、ナレッジを蓄積する方法について大きく3つに分けて解説します。

Excelやスプレッドシートを活用する

まず、通常業務でExcel(Google スプレッドシートやWordや(Google ドキュメント)を使用している場合は、これらのオフィスソフトにナレッジを記載するのが一番手軽な方法として挙げられるでしょう。使い慣れたツールを活用することから、大きな抵抗感もなく手軽に運用開始でき、自由度が高いことはメリットといえるでしょう。

ただし、ExcelやWordなどで一覧性や検索性を保つことは難しく、ナレッジが埋もれる可能性があります。また、修正や更新の作業が手間であり、部署別で記載や運用の方法が不統一な状態となる可能性が高いです。

社内Wikiを構築する

フリー百科事典として有名な「Wikipedia(ウィキペディア)」と同じ仕組みを社内用に構築したものが、社内Wikiです。各従業員がそれぞれページにアクセスでき、情報の検索・閲覧・記載・編集などができます。

社内Wikiは無料で構築することも可能で、情報を整理しやすいといえます。構築のためのコストを抑えられるのは大きなメリットといえるでしょう。
一方で、社内Wikiの構築には一定の知識が必要であり、記述ルールがあるため運用マニュアルも必要となります。構築費用は無料だとしても、それ以外にマニュアル作成などの手間が発生するため、手間がかかることが難点です。

ナレッジベース(ナレッジマネジメントツール)を導入する

ナレッジベース(ナレッジマネジメントツール)にはさまざまな種類があります。各企業の用途に合わせ、適したツールを導入することができます。ナレッジ管理に特化しているため使いやすく、多様なナレッジを蓄積でき、検索性が高いことも大きなメリットでしょう。

一方で、導入にあたり費用や時間がかかります。ただし、ナレッジベースの導入によって享受できるメリットを考えれば、投資の価値は十分にあります。

ナレッジマネジメントツールについてより深く知りたい方にはこちらの記事がおすすめです。
ナレッジマネジメントツールとは?ナレッジ共有に本当に役立つツールの選び方

ナレッジを適切に蓄積・共有するためのポイント

Pretty young woman looking for a book in a bookstore

社内にあるナレッジを適切に蓄積、共有するために押さえておきたいポイントを3つご紹介します。

検索性の高い手段でナレッジを蓄積する

どれだけ有益なナレッジを蓄積しても、必要なときに情報が取り出せなければ意味がありません。一方で、格納場所を細かく分けるなどして分類しようとすると、手間がかかることからナレッジ蓄積への抵抗感や忌避感が生まれてしまうことも想定されます。
できるだけスムーズにデータを取り出せるよう、検索性の高い手段で運用する必要があります。

ナレッジを蓄積する手順や場所を整備する

ただむやみにナレッジを蓄積しても、それだけでは有効活用は望めません。蓄積したナレッジの運用方法や格納場所をきちんと定めてから運用開始するべきです。
ナレッジの蓄積後、継続的にスムーズな運用が行えるよう、利便性の高いツールの選定・運用マニュアル作成などの手間は惜しまないようにしましょう。

ナレッジ蓄積の目的を明確にし、啓蒙する

「何のためにナレッジを蓄積するのか」という目的が明確でないと、従業員はその重要性を理解できません。目的が何なのかを明文化し、個々人に目的意識を持ってもらうことが必要です。
従業員各自が目的意識を持って運用していくことにより、どのようなナレッジを蓄積するべきか、どのように活用していくかといった検討と改善が活発になることが期待できるため、ナレッジマネジメントの精度が上がります。

また、啓蒙が必要なのはナレッジ蓄積の開始時だけに限りません。定期的に啓蒙活動を行い、目的が忘れ去られたり形骸化したりしないよう努めると良いでしょう。

ナレッジの蓄積をはじめるなら「Circlace ®」

Young man holding opened book with glass glowing light bulbs flying out

ITが一気に普及した昨今、ビジネスシーンにおいてナレッジの蓄積や活用は必要不可欠です。必要なナレッジを適したタイミングでスムーズに活用するためには、ナレッジマネジメント専門のシステムの導入も一つの手段です。
ナレッジを効率よく蓄積し運用していくためには、Circlace ®のようなナレッジベースの導入が効果的です。

「Circlace ®」は多機能でありながら検索性が高い、ナレッジマネジメントに役立つ統合型プラットフォームです。テレワークでも利用可能なSaaS製品で、高セキュリティですので安心してご利用いただけます。
「これからナレッジ蓄積を開始したい」、「ナレッジ蓄積の方法を改善したい」とお考えであれば、ぜひお気軽にご相談ください。

< 統合型デジタルコミュニケーション・プラットフォーム「Circlace®︎」>

 

参考:

「ナレッジとは - 意味をわかりやすく - 」IT用語辞典 e-Words | 株式会社インセプト
https://e-words.jp/w/%E3%83%8A%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B8.html 2022年10月28日

「ナレッジの意味とは?ノウハウとの違いやビジネスシーンでの使い方について解説!」株式会社リンクアンドモチベーション
https://solution.lmi.ne.jp/column/c272 2022年10月28日

「ナレッジとは?【ビジネスでの意味】ナレッジマネジメント」 - カオナビ人事用語集| 株式会社カオナビ
https://www.kaonavi.jp/dictionary/knowledge/ 2022年10月28日

「ナレッジとは?ビジネスにおける意味・使い方・ノウハウやスキルとの違い」20代・第二新卒・既卒向け転職エージェントのマイナビジョブ20's|株式会社マイナビワークス
https://mynavi-job20s.jp/howto/knowledge.html 2022年10月28日

「【ナレッジとは】ノウハウとの違いや"ナレッジマネジメント"の重要性を解説」 - CANVAS|若手社会人の『悩み』と『疑問』に答えるポータルサイト|株式会社マイナビ
https://mynavi-agent.jp/dainishinsotsu/canvas/2021/06/post-492.html 2022年10月28日

「ナレッジとは? ビジネスシーンでの意味と使い方を紹介(例文つき)【スグ使えるビジネス用語集】」 フレッシャーズ マイナビ 学生の窓口|株式会社マイナビ
https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/43602 2022年10月28日

「ナレッジとノウハウの違いと蓄積すべき理由」ナレッジとノウハウの違いと蓄積すべき理由|株式会社ユイコモンズ
https://www.uicommons.co.jp/topics/a155 2022年10月28日