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安心を買うことの意味について

 2021.12.10 サークレイス株式会社

人はなぜミネラル ウォーターを買うのか?

みなさんは、初めてミネラル ウォーターを買ったときのことを覚えていますか。その時、どうして水を買ったのでしょうか。喉が乾いたから、手を洗いたくなったから、キャンプ地に水がなかったから、など色々な理由があると思います。 

しかし、“水商売”という言葉があるように、かつては水はお金を出して買うものではない、という認識が一般的だったと思います。今では、たくさんのミネラル ウォーターが人気を集めています。中には、とても高額なものもあります。ヨーロッパの「ガス入り」のものも時折目にしますね余談ですが、筆者も炭酸水が好きでよく飲みます。Badoitという天然水が一番好みです)。 

水道水に比べて、ミネラル ウェーターがよいと感じる理由、それは筆者の場合、なんとなくですが、やはり自然のものはきれで安心だ、ということだと思います。友人、家族もそのような受け止め方をしていると思われます。

 実際にEvianは、自然であること、自然環境に配慮していることを、強く意識しているようです。 

[参考]:evian is water the way nature intended.
     https://www.evian.com/en_int/

 

これは、もちろん、市場を意識したイメージ戦略かもしれませんし、また、消費者の中にはもっとデータを重視して分析的にミネラル ウォーターを選択している人もいるでしょう。ただ、イメージであれ、データであれ、安心、安全に対価を払っていることには変わりはありません。


ITの世界で安心・安全を買うこととは?

さて、この安心にお金を払うということは他の場面ではどのような意味を持っているのでしょうか。かつて筆者が大学院で学んでいるときに、セコムの事例が成功したビジネス ケースとしてとりあげられていました。安心、安全を消費者が対価を払いたいと思う付加価値に転換し、モジュール化することにより、わかりやすいサービスとしてビジネスにした例です。今では、多くの場所で活用されていますね。有名なケースですので、ご存知の方も多いと思います。

上はブリックの世界がメインですが、クリックの世界、ITでも、セキュリティおよび情報資産の保全が重要であることは言わずもがなです。しかし、一方でどれだけの人が、普段から現代の技術の限界について考えているでしょうか。

巷では、かなりの頻度で情報漏洩についてニュースになります。ここで例を挙げるのは差し控えますが、中には甚大な害を及ぼすものもあり、お客様の大切の情報を預かる企業担当者の中には、もしうちでもそうなったら、と内心ひやひやしている方もおられるかもしれません。

追い打ちをかけるようで心苦しいのですが、筆者の過去の経験からすると、現実はもっと厳しいと思います。情報漏洩で発覚しているものは、氷山の一角と言わざるを得ません。様々な理由で表に出ないものもありますし、また、さらには不正アクセスに気づかないということもあります。外部からのアクセスは遮断のしようもありますが、内部からとなると手の打ちようがありません。アクセス ログを改ざんされ、コマンドの実行履歴を消されてしまうと、気づきようがなく、どうしようもありません。理論上、これはまったく起きえることです。もちろん、それを防ぐために必ず管理者は数人で構成され、お互いにレビューをし、また全般統制もあり、監査も行われます。

 しかし、それは、すべて人の善意、努力で行われ、自働化された仕掛けではないために、失敗することもあります。極端な言い方になりますが、数人の管理者の善意に、会社の全情報資産を長期にわたり委ねられるか、賭けをしているようなものと捉えることも可能なのです。繰り返しになりますが、監査をしたり、改ざん防止のツールを導入したりすることはできます。が、口裏を合わせて悪事を働く人は…残念ながら存在すると考える方が自然かもしれません。 

安心・安全にサービスを提供するプラットフォーム「Circlace」

サークレイスは、このような事態を憂慮し、弊社がお客様にサービスを提供するプラットフォームに特別な工夫をしています。弊社の製品でもあり、自社プラットフォームでもあるCirclace(サークレイス)では、お客様からのお問い合わせ管理、プロジェクト管理知識ベースなどをサポートしています。そして、その上のユーザー行動がブロックチェーンに保存されます。ブロックチェーンというのは、その性質上、それを改ざんすることはできません。

例えば、私が見る必要のないお客様のページを閲覧したとします。すると、閲覧したページを見なかったことにすることは、管理者の私であっても絶対にできないのです。このことは、改ざんそのものの抑止力にもなります。これらの対改ざん性は、自分の大切な個人情報を預ける側、とくに外のお客様側から見ると、とても安心できることだと思います。

不正アクセス防止や侵入テストの実施は今や当たり前の時代です。それに加え、行動改ざんできないプラットフォーム、それが弊社のCirclaceです。

「Circlace」の詳細につきましては、ぜひこちらをご覧ください。

一流のホテルでは、ミネラル ウォーターが必ず用意されていますし、セキュリティも万全です。そういった経験はすでにコモディティになっており、今や長期にわたるお客様とのパートナーシップを築くのに必要欠くべからざるものです。

クラウド上の経験でも、お客様にワンランク上の安心を。サービスを提供する側はそう考えるべき時代が、すでに到来しています。またお客様がそのことをごく普通に求めるという時代も、もうすぐそこまで迫ってきている気がするのです。